雪を見に行く
ミヅタが住む海のそばの街は、まったく雪が降りません。
北関東では先日の寒さで雪が見られたらしいですが、
こちらでは、この冬もやっぱり降らずじまいのようです。

ということで、雪が恋しくて、
雪見露天白濁にごり湯温泉に入りたくて、
(長い!それにやけに具体的!)
福島と栃木へ行ってきたのは年明け間もなくの頃。
この記事は1月22日の記事に続こうとして、
書きそびれたものです。…理由は長いからです。

18きっぷを使うこともあり、狙いをつけたのは
駅からバス一本で行ける温泉。
それも、歓楽街を抱える温泉地ではなく、
人が少なくのんびりとしたところ。
しかも、折よく雪が積もっているところ。
そういうわがままな条件で探しました。

導きだされた温泉は、硫黄の香りが色濃く漂う
これぞ白濁!という、絵に描いたような高湯温泉と、
塩原温泉の奥深く、鮮度で色が変わるという
塩原元湯温泉のふたつ。
それを1泊2日、宿泊地未定でハシゴする
アドリブ一人旅に行くことにしました。

まずは最寄駅から高湯温泉へ向かいます。
ひたすら普通列車を乗り換えて、福島へ。
途中の郡山を過ぎたあたりから、
待望の雪がちらほら景色に混じってきます。
福島駅前に無料レンタサイクルがあったので、
まずは現地で街を散策しつつ腹ごしらえ。
美味しいと聞いていた「風と木(ふうとぼく)」で
写真のお昼ご飯をいただきました。

駅から自転車で来た、と話したら、
薪ストーブに一番近くて暖かい、
カウンターの特等席を案内してくれました。
もうこの時点でこのお店が大好きになります。
嬉しいことに、こういうお店が美味しくなかった
試しがありません。もちろんその通りでした。

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食事後、お茶を飲みながら、話の流れで
高湯温泉に行く、と告げると、福島の温泉ではなく、
宮城の鳴子温泉をしきりにすすめてきます(…笑)
しまいには、ハシゴプランの再考をできるようにと、
時刻表を貸してさえくれました。

いろいろな場所で評判を聞く鳴子温泉への興味は
もちろんありましたが、今回の趣旨を説明して
今回は丁重にお断りをして、駅へ戻ります。
帰りがけに、阿武隈川に白鳥が越冬しているよ、
と教えてもらったので、少し遠回りして河川敷を走りました。
日なたに集う白鳥を見て、なぜか雪への期待が膨らみます。

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福島駅近くにある商店街で、地域の活性化のために奮闘している
眼鏡屋さんを訪ねたりしながらバスを待ちました。
駅前から出る温泉行きのバスは、
途中から村営バスとしての運行になるため、
車中で2度清算をします。

ミヅタ的に面白かったのは、村営バスに切り替わるときに、
20×20センチほどの木製の小さな料金支払箱が出てくること。
その箱には、小さいながらもちゃんとベルトコンベアが付いていて、
手動のハンドルを回して、コインを運び送るようになっていました。
運転手さんがクルクルと回してコインを運ぶ様子は、
なかなかファニーな眺めです。
箱ごと傾けたりしたら早いんだろうけど、
きっと規則でだめなんだろうなあ。

13時くらい。高湯温泉の入口の「玉子湯」あたりで、
山に入ってからちらついていた雪が本降りになりました。
綿のような大きな固まりが冬の無彩色の風景を
どんどん白く塗り替えていって、
雪見露天温泉への希望も膨らんでいきます。
目当ての「安達屋」前へバスが着く頃には、
すっかり雪景色に染められていました。

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受付を済ませ、冷えた身体を慌てて湯に逃がします。
内湯であたたまり、満を持して露天へ。
夢に見ていた雪見露天白濁にごり湯温泉(長い)が
目の前に広がっています。おおお!
が、しかし。
その湯の上空には、低い位置に黒々とした電線がぶらーり。
湯に浸かると、自然に見上げる形になってしまうので、
どうにもこれはいけません。
半分落胆しながら内湯へ戻りました。
温泉成分のせいでしょうがないのですが、
回りっぱなしの排気ファンが、長く居ると耳についてきます。
露天が良ければなあ、と思いながら安達屋をあとにしました。
ハシゴした近くの「花月ハイランドホテル」も
熱すぎる内湯か、ぬるい露天かという両極端の選びづらいお風呂。
結局、先に入っていた方とぬるい露天で温泉の話をしながら
バスまでの時間を待つことにしました。
とても立派なエントランスのこのホテル。
雪見露天は堪能できましたが、歩きにくい露天の床で
つまずいている人がいたりと、
安達屋に続いて惜しい部分のあるお風呂。
思い描いていたそのままの白濁湯は気に入ったので、
残念な部分が目についてしまいました。

帰りのバスの頃には、すっかり雪に覆われた高湯温泉。
関東の感覚では大雪という感じになりました。
しかし、お湯であたたまった身体はぽかぽか。
ゆっくり下るバスではついウトウト。
目覚めたらすぐに福島駅でした。

今日は宇都宮の繁華街まで戻って夜を越す方法を探します。
福島駅で最終接続列車を確かめてから、再び街を散策しました。
お世話になった眼鏡屋さんへお礼をして、
(今度はお茶をごちそうになって長話をしたり)
電車の時間まで、雑居ビルの2階にあるカフェで
福島の街と人に感謝をしつつ過ごしました。(名前失念!)
少しだけ明日のお湯にも期待しつつ…。

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雪を求めて:栃木編につづく
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by ushio_mizta | 2009-03-02 01:15 | 日々の泡
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